出世の秘密をかかえた家治は倫子にそれをついに告白する。その秘密を知ってか?知らずか?定信は家治の血筋を根絶やしにしようと毒殺を繰り返す。次に狙われるのは幼い子供達。それぞれの母は子供達を守りきれるのか?
「大奥」第9話 あらすじ・ネタバレ
増上寺代参の日、五十宮倫子(小芝風花)は徳川家治(亀梨和也)にあいさつをして出かけるが、どこかよそよそしい。そんな倫子が門を出て行く様子を猿吉(本多力)が物陰から見送っていた。
約束通り、松平定信(宮舘涼太)と浜御殿で会った倫子は、文や贈り物で気うつな自分を励ましてくれた礼を述べる。すると、定信は世継ぎがお知保(森川葵)の子・家基に決まったことで大奥も安泰だと口にする。
その頃、田沼意次(安田顕)は高岳(田中道子)から、お品(西野七瀬)の子・貞次郎が世継ぎに指名されなかったことを責められていた。どうするのかと問われた田沼は「家基に消えていただくしかない」と答え…。
定信のおかげで倫子は楽しいひとときを過ごしていた。帰り際、定信は倫子に自分ならつらい思いをさせないと告げ、思わず抱きしめる。そして、倫子たちが大奥に戻ってくると、女中たちが何やら騒いでいて。
増上寺代参の日に絵を描いていた家基が、突然走り出し庭の池に向かう。付き人の女中達はすばやい家治に追いつけず、見失ってしまう。そんな家基が池のほとりでぶつかったのは猿吉であった。猿吉は気を失った家基を池に投げ込む。ほどなくして女中達が池で家基を見つけるも、亡くなってしまう。
家基の母、お知保はショックのあまり食事を取れなくなってしまい、家基が亡くなった池で後を追おうと自殺を図る。ギリギリのところでお知保を見つけた倫子は「私がそなたに死なれたら嫌なのだ」とお知保を抱きしめる。落ち着きを取り戻したお知保はずっと慕っていた上様の心は手に入らず、どんな時も寂しかった。どんな時も上様が愛しているのは御代様1人だけだと告白した。
猿吉は定信に次は貞次郎を殺すよう命じられる。ずっとお品にも仕えてきた猿吉は、お品に貞次郎のよだれかけやおもちゃを献上し、貞次郎の寝室で殺そうとするも生まれて間もない貞次郎を殺めることは出来なかった。定信にそのことを報告すると定信に切られてしまう。
家基、千代姫の墓に手を合わせる家治のもとに倫子が現れる。自分のせいで子供達が死んでしまったと責任を感じる家治は自分が将軍の子でないことを倫子についに告白した。このことを知っているのは田沼だけで、田沼にゆすられ続けていたことも告げ涙を流す。
家治が目の前にいる時には優しさを感じながら、時に戸惑うことが多かった理由がわかり共に涙を流す倫子。そんな2人を松島が見つめていた・・・。
定信の隠密がお品の買い物係を務めていた猿吉だったとは意外でしたね。家治が自分の生まれの秘密を倫子に告白する様子を見ていたのは松島。来週いよいよ最終回、どうなる!?見逃せません。
大奥 最終回はいつ?
フジテレビ木曜ドラマ 大奥の最終回は2024年3月28日木曜 22時放送予定
大奥 最終回 展開予想
史実を調べると、お品も家治の男子(貞次郎)を産んでいますが、すぐに病没。
後継者となるべき、自らの男子が次々と病没していく。この不幸の結果、家治は一橋家から養子を迎えることになります。一橋治済の長男・家斉いえなりです。家治が、天明6年(1786)に病没したことから、翌年、家斉が11代将軍に就任しました。
このことから悲しいことに松平定信の家治の血筋を根絶やしにするという復讐は成功したと思われます。倫子も34歳の若さで亡くなっています。倫子の心を定信に向かせようとするも失敗し、定信は家治への復讐のために倫子にさえも少しずつ毒を盛り、大切な人を失う痛みを与え苦しめたのか・・・?