和歌山で行方不明だったドイツ人の大学生 クラウディオ・ヴォルム(Claudio Worm)さん(21)が2024年11月5日に和歌山県の田倉崎沖で遺体で見つかった。上半身裸でジーンズを履いており、靴は履いておらずパスポートや財布などの所持品はなかった。
和歌山で行方不明のドイツ人大学生はいつどこで何をしていた?
和歌山市内の紀の川の河川敷にある多目的トイレにはパスポートや腕時計のほか、歯磨き粉や歯ブラシが発見された。10月12日はこの多目的トイレで過ごしたと思われる。携帯電話は多目的トイレから近い北島橋で発券された。
ご遺体は和歌山市加太の1.5キロ沖合で1日に発見されDNA鑑定の結果ご本人と判明した。
和歌山県では他国からの外国人も以前行方不明
2023年4月 アメリカ人観光客が熊野古道で行方不明
行方不明なのはアメリカ人のウームラッド・パトリシア・ピーツェンさん(62)。
パトリシアさんは世界遺産に登録されている「熊野古道」の「小辺路」を歩くため、奈良県や和歌山県を訪れていたが、去年4月10日の朝、十津川村の民宿を出発したあと行方がわからなくなっている。
9月15日に、渓流に釣りに来ていた男性が十津川村にある沢で黄色いリュックサックを見つけて写真を撮って帰宅後に調べ、行方不明になった女性のものではないかと警察に通報。
警察が翌日、現場でリュックサックを回収して調べたところ、英語でパトリシアさんの名前が書かれた袋が入っていてリュックサックの側面部分が破れていたということです。
現場は十津川村五百瀬から北に4キロほど離れた場所にある沢で、警察では周辺の捜索を行うとともに引き続き情報提供を呼びかけている。
2023年10月 韓国人観光客が串本町で行方不明
未だ行方不明なのは尹勢峻(ユン・セジュン)さん(失踪当時26歳・社会福祉士)。
尹さんは今年6月8日、和歌山県南部の串本町を訪れたことまでは明らかになっているものの、その後の行方は謎に包まれたまま。
尹さんは行方不明になる1か月前の5月9日、韓国から大阪の関西国際空港に到着し、福岡に移動。その後、再び関西に向かい、串本町には6月7日に到着、バスで町の南端にある潮岬近くまで行き、ゲストハウスに投宿している。
翌8日の10時ごろ、ゲストハウスをチェックアウトした尹さんはバスで串本市街に戻り、橋を渡って紀伊大島を訪れる。その後、再びバスで串本市街に戻り、レストランで夕食を済ませた尹さんは串本コミュニティバス(潮岬・出雲線)に乗車。午後7時20分に潮岬郵便局の前でバスを下車し、その姿はバスの運転手によって目撃されている。
尹さんは韓国での再就職を控えており、日本への旅行はそれまでの自由時間を利用した観光旅行だった。何かに思い悩んでいたわけでもなく、自ら失踪する理由はまったくない。
彼の突然の失踪に驚いた家族は、韓国の原州警察署に通報して捜索を依頼したが、在大阪韓国総領事館への連絡に時間がかかり、実際に日本の警察によって捜索が開始されたのは数日たってからだった。警察はヘリコプターまで動員して大々的な捜索を行ったが、手がかりは得られなかった。
2人とも帰国の予定もあり、自ら消息を絶つような背景もないと思われることから何等かの事故・事件に巻き込まれたのではないか?と考えられている。
和歌山県は熊野古道を始め、自然豊かな観光地が多い反面、看板に日本語しか書かれていないことも多く外国人の一人旅の場合、山や川などで知らぬ間に禁止区域に入っていたり、動物に襲われても他人に気付かれないことも多い。長期の個人旅行客は独自のルートで回るために足取りを把握するのも難しいという。