日本の司法組織が舞台となる完全オリジナルストーリー。法治国家である日本において、やはり法がすべてなのか?何が正義で、何が悪なのか?殺人犯を無罪にする弁護人とは・・・?どんなお話か楽しみです。
“正義とは果たして何なのか?” “世の中の悪とされていることは、本当に悪いことなのか?” を問いかける本作。スピーディーな展開で次々に常識が覆されていく。日常のほんの少しのきっかけ、たとえば「電車に一本乗り遅れてしまった」「朝忘れ物をして取りに帰った」・・・たったそれだけのことで、正義と悪が入れ替わり、善人が悪人になってしまう。前代未聞の逆転パラドックスエンターテインメント。
アンチヒーロー第5話あらすじとネタバレ
明墨(長谷川博己)を呼び出した検事正・伊達原(野村萬斎)は、検事時代をともに過ごした親しげな様子を見せるが、明墨は相好を崩さない。
ならば本題とばかりに声を落とした伊達原は、千葉県の連続婦女不同意性交事件を明墨が担当していることを指摘する。さらに、明墨が糸井一家殺人事件で死刑囚となった志水裕策(緒形直人)に接見したことに触れ、「冤罪を晴らす正義のヒーロー。…のつもりかな?老婆心ながら伝えさせてもらうよ。すべてが、思い通りになると思うなよ」と、脅迫めいた口調で牽制する。
2つの事件を追うなと釘を刺すかのような伊達原を、無言で見つめ返す明墨。その眼には宣戦布告の静かな意志が宿っているようだ。
千葉県で起きた2つの事件に関わっている千葉県警の刑事部長・倉田(藤木直人)。
明墨は、倉田の娘である紫ノ宮(堀田真由)に、倉田の娘だから明墨法律事務所に誘い、真相解明のために利用していることを明かした。そして、父の真実を知りたいという紫ノ宮に「君が知りたいことと私が知りたいこと、それは同じ線の上にあるんじゃないかな?」と共闘を申し出た。
糸井一家殺人事件で検察官を務めていた明墨、同じ事件を境に変わってしまった父の真実を知りたい紫ノ宮、そして己の正義を求めてその事件を調べる赤峰(北村匠海)。目的が一致した3人は、12年前の真相に繋がる鍵を求めて、目下の連続不同意性交事件に挑むことになった。
明墨の仮説では、被告人・来栖礼二(渡邊圭祐)は、来栖のストーカー・仙道絵里(早見あかり)、千葉県警、弁護士・宇野(和田聰宏)によって3件目の犯罪をでっち上げられたと考えた。だがその捏造を示す証拠はない。ならばと、明墨は絶妙に成立している三者の関係性を崩す作戦に打って出る。
まず明墨は、すでに不倫のネタで脅していた弁護士・宇野に半ば強制的に協力を依頼し、明墨とともに映る写真と、でっち上げを仄めかす音声データを入手した。
続けて赤峰が絵里に接触し、宇野の写真と音声データを元に、虚偽告訴罪や偽証罪、詐欺罪にも問われ10年以上の懲役が科せられること、そしてメディアの餌食になるだろうことを吹き込んだ。
さらには、紫ノ宮が父親・倉田に対峙し、同じように宇野のデータを提示し問い詰める。しかし倉田に「お前は何か勘違いしている」と一蹴されてしまった。
結果、やはり明確な捏造の証拠は出なかったものの、明墨は「三者の間にヒビは入った。心にやましい気持ちがある人間ほど、不安は募るものだからねぇ」と自信をのぞかせる。
第二回公判。
証人として出廷した絵里が、「弁護士に問い詰められた」とおもむろに泣き出した。検察は、赤峰が絵里に接触した際の音声データを提示し、弁護側が証人を脅迫し証言を撤回させようとした、と糾弾を始めた。
しかし、万事休すと思われたその時、絵里は意外な告白を始める。「私は来栖さんが憎くて、被害にあったと嘘をついてしまったんです。どんなに憎んでいたとはいえ、違法な逮捕に利用されるなんて浅はかでした」と謝罪をしたのだ。
すると、明墨がここぞと立ちあがって「検察官、いったいこれはどういうことでしょうか!あなた方は、我々の真実の追求をも脅迫だといい、ありもしない罪を作り上げようとしているんですよ」と責め立てる。
そして傍聴席の倉田に「真実はこれから明らかになる。そうですよね?倉田刑事部長」と迫り、騒然となる法廷は幕を閉じた。
実は、明墨は公判前に絵里に接触していた。虚偽の事件を告発するのは犯罪だと絵里を脅す一方、「警察に脅され、良心が痛みながらも手を貸してしまったと自白すれば、罪の矛先は警察に向きます。あなたはただ、脅迫されたと証言すればいいんです」と持ち掛けたのだ。
警察による事件の捏造が発覚し、マスコミが騒ぎ出す中、明墨はそれを利用するように記者会見を実施。今回の警察による不正発覚を受けて、過去に遡った追及も必要と訴え、12年前の糸井一家殺人事件の再検証をするための土壌固めに成功した。
倉田に迫り、糸井一家殺人事件の真相に近づく準備が整った。しかし、そう思ったのも束の間、倉田は、虚偽告訴ほう助および国家公務員法違反の罪状で逮捕されてしまう。伊達原が警察官僚に手を回し、とかげのしっぽ切りをしたのだ。
紫ノ宮は倉田に、誰かを守ろうとして不正を働いていたのではと必死に食い下がるが、倉田は「私のことは忘れろ」と言い残して連行されてしまった。
真実にたどり着くどころか、父を失ってしまった紫ノ宮。
途方に暮れる紫ノ宮に明墨は、「君にははっきりとした意志がある。それをぶつければいい。弁護士として。娘として」と静かに語る。そして電話を切る間際、「気をつけて戻ってこい」と、これまでみせたことがない暖かさで帰る場所を示すのだった。
開きかけた道が閉ざされたと思われたラストシーン。
明墨が「例のものは手に入りそうですか?」と暗闇の中に佇む男に尋ねる。
「はい」と立ち上がる男は、なんと、明墨により殺人罪を無罪放免とされた緋山(岩田剛典)だった。
「では、そろそろ始めましょうか」と告げる明墨と、覚悟に満ちた表情で頷く緋山──。
緋山を無罪にしたのは、明墨が検察の闇を暴くための代償だと思われていたが、明墨と緋山の間には、それ以上の繋がりがあるのだろうか?そして“例のもの”とは?
「糸井一家殺人事件の真実にたどり着く」という目的を共有して一丸となったに見えた明墨法律事務所だが、再び、明墨が明らかにしていない謎が現れた。
アンチヒーローのみどころ
「殺人犯へ、あなたを無罪にして差し上げます。」
日本の刑事裁判での有罪率は99.9%と言われている。長谷川演じる弁護士は、残り0.1%に隠された「無罪の証拠」を探し依頼人を救う救世主のような人間ではない。
たとえ、犯罪者である証拠が100%揃っていても無罪を勝ち取る、「殺人犯をも無罪にしてしまう」“アンチ”な弁護士。ヒーローとは言い難い、限りなくダークで危険な人物だ。しかしこのドラマを見た視聴者は、こう自問自答することになるだろう。「正義の反対は、本当に悪なのだろうか・・・?」
本作の主人公であるアンチな弁護士を長谷川博己が演じる。
長谷川は、数多くの映画やテレビドラマで幅広い役柄を演じ分け、独特な存在感を放つ演技派俳優。NHK大河ドラマ『麒麟がくる』や、NHK連続テレビ小説『まんぷく』でも高い表現力が話題となった。そんな長谷川が日曜劇場へ出演するのは、2017年放送の『小さな巨人』で主演を務めて以来。7年ぶりとなる日曜劇場で再び主演を務める。
そして、長谷川演じる主人公“ヒーローとは言い難いアンチな男”の事務所で働く同僚弁護士役には北村匠海と堀田真由。パラリーガル役には大島優子。さらに、東京地検の有能な検事役を木村佳乃、剛腕検事正役を野村萬斎が演じる。
アンチヒーローのいつからいつまでの放送?
アンチヒーローの放送はいつから?
TBS日曜劇場「アンチヒーロー」初回放送は、2024年4月14日(日)21時放送開始
アンチヒーロー放送の最終回はいつ?
2024年4月14日(日)が初回のため10話と仮定すると2024年6月16日(日)が最終話放送ではないか?と予想します。
アンチヒーロー原作は?
アンチヒーローは完全オリジナルストーリーのため原作はありません。
アンチヒーロー キャスト&スタッフ
アンチヒーロー 主人公は長谷川博己さん
数多くの映画やテレビドラマで幅広い役柄を演じ分け、独特な存在感を放つ演技派俳優。NHK大河ドラマ『麒麟がくる』や、NHK連続テレビ小説『まんぷく』でも高い表現力が話題となった。日曜劇場へ出演するのは、2017年放送の『小さな巨人』で主演を務めて以来。7年ぶりとなる日曜劇場で再び主演を務める。
そして、主人公“ヒーローとは言い難いアンチな男”の事務所で働く同僚弁護士役には北村匠海さんと堀田真由さん。パラリーガル役には大島優子さん。さらに、東京地検の有能な検事役を木村佳乃さん、剛腕検事正役を野村萬斎さんが発表されている。
キャスト 北村匠海さん役柄は?
長谷川さんの同僚弁護士役。長谷川さんはかつて先生でしたが、『アンチヒーロー』の世界では共に弁護する仲間として、1日1日を過ごしております。 ヒーローをアンチする。そこに正義はあるのか。そもそも正義とはなんなのか。誰のためにあるのか。他人か国か、それとも自分か。光があるなら影が生まれる。その影の中で生きる僕らの物語をどうかお楽しみください。
キャスト 堀田真由さんの役柄は?
長谷川さんの同僚弁護士役。
堀田さんのコメント
弁護士役ということで業界用語や専門知識、普段触れることのない世界に飛び込むことは怖さもありますが、長谷川博己さんをはじめ、先輩方の背中を見ながら社会という大きなテーマに振り落とされないよう一生懸命ついていきたいと思います。
そして、集団や社会のルールに対して自分に嘘をつくことなく生きられているのか?
正義とは悪とは? 考えを巡らせながら、ご覧いただく皆様と共により深く考えていきたいです。
キャスト 大島優子さんの役柄は?
長谷川さんが所属する弁護士のパラリーガル役
大島さんコメント
日曜劇場『アンチヒーロー』に出演させていただけること、とても光栄に思います。すでに、撮影現場では刺激ある空気と芝居でのキャッチボールを楽しませてもらっています。
自分の役と向き合える時間を久しぶりに体感して、あらためてものづくりをすることの時間を貴重に感じています。微力ながら、この作品のエネルギーに少しでもなれるよう努めていきたいと思います。
キャスト 木村佳乃さんの役柄は?
初の検察官役。長谷川さんとは対峙関係。
木村さんのコメント
役をいただいてからクランクインまでの間、勉強のために裁判の傍聴に行かせていただきました。日本は法治国家なので罪を犯したら法で裁かれるというのは念頭にありながらも、実際に裁判を傍聴すると“どっちが正しいんだろう?”と揺れ動く場面が多々あり、裁くことは奥深く難しいことだと実感しました。ドラマの中で「人が人を裁くことの危うさ」というセリフが登場しますが、まさにその通りだなと思うと同時に、コンプライアンスなどセンシティブなこの時代に、これをドラマでやるというのは攻めているし、面白いと思いました。
私が演じる検察官は、正義なのか? 悪なのか? と視聴者の皆様に想像していただきながら観ていただけたらうれしいです。
キャスト 野村萬斎さんの役柄は?
検察官役。長谷川さんとは対峙関係。
野村さんのコメント
このたび日曜劇場に初めて出演させていただくことになり、今から非常に楽しみで仕方ありません。脚本もここまでやるのかという切り込み方で描かれており、脚本を読んでいるだけでもドキドキする展開で非常に面白いと感じました。
連続ドラマは、毎話毎話放送後に視聴者の皆さんの反応を肌で感じることができるので、そのリアルな反応も今から非常にワクワクしております。
長谷川さんとは以前舞台で共演したことはありますが、ドラマで共演させていただくのは今回初めてですし、長谷川さん演じる弁護士とわたくし演じる検察官が対峙していく姿も本作の見どころでもありますので、ぜひご期待ください。
プロデューサー・飯田和孝
正しいことが正義なのか、間違ったことが悪なのか、そんなことを思ったときに、ふと考えることがあります。「自分の大切な人が危篤状態になって、車で向かっているときに、スピード違反で警察に捕まってしまう。そのとき自分は、警察を振り切ってでも大切な人のところに急ぐのか、警察は死を前に泣き叫んでいる僕を見たらどう思うのか、その取り締まりが万が一、度を過ぎたものだとしたら・・・」いつも結論には達しないのですが、一つだけ確かなことは、自分が動く「理由」や判断の「物差し」は、自分にとって大事なモノや大切な人が大きく関わっているということです。おそらく誰しもが同じではないでしょうか? このドラマの主人公は、ヒーローとは到底言い難いアンチヒーローな弁護士です。所詮人間が作り上げた「法律」というルールを、彼がどう使い、どう利用していくのか。どんなアンチなエンターテインメントになっているのか、是非楽しみにしていただけたらうれしいです。そして、見てくださる方が、少しでも自分にとって大切な何かを思うきっかけになってくれたらと願っています。